1974年(昭和49年)に副院長の黒木さんのお父さまが開業、今年で開業40年を迎える、
福岡県糟屋郡の長者原動物病院にお邪魔しました。
現在、獣医師が5名、動物看護師が7名、
受付事務が3名という体制で運営されています。
明るいガラスの玄関から中に入ると、笑顔で受付の方が迎えてくれました。
獣医師を志したきっかけ。
おじいさまとお父さまが共に獣医師だった黒木先生は、常に獣医師という職業が身近にある環境で育ちました。おじいさまは、黒木先生が14歳の時に亡くなったそうですが、おじいちゃん子だった黒木先生は、よくおじいさまの仕事場の動物病院に遊びに行っていたそうです。こういった環境から、黒木先生は、小さい頃から獣医師の仕事に就くことを決めていたので、大学への進学も迷いなく獣医学部に進学されたそうです。
獣医師として心がけている事はなんですか?
- 黒木先生 ー
「獣医学の難しい所を、飼い主さんに如何に分かりやすく伝えるか」には、注意を払っています。病状の説明には時間をかけ、治療に関する選択肢をきちんと提示しています。飼い主さんには、ご理解して頂いた上で、選んでもらう事が最も大切です。
飼い主さんとしっかりとコミュニケーションを取るため、説明には、絵や図解を用いてお渡ししたり、メモをお渡しすることも多いです。
長者原動物病院の特徴はどんな所でしょうか?
- 黒木先生 ー
大学が獣医学科の外科出身であることから、外科手術には特に力を入れています。麻布大学付属動物病院の渡邊 俊文先生をお呼びして、専門外来を行ったり、特殊な検査や特殊な手術の場合でも、専門性を唱っている動物病院や、大学病院との強い連携もあります。
また、院内ミーティングは、常に行っています。コミュニケーションの為、連絡ノートで情報交換を密に行っています。1頭の患者さんに対して、まず担当を二人決め、診察時には、なるべくその担当がつくように配慮していますが、たとえ担当の看護師がいなくても、院内の情報は、統一して全スタッフに行き渡る体制になっていますので、飼い主さんにとって安心だと思います。
獣医師になってよかった事は?
- 黒木先生 ー
- 動物達が元気になり、飼い主さんに感謝されたときは、やはり嬉しいですね。
最近よくある症例はありますか?
- 黒木先生 ー
- 最近は、室内犬を飼われている方が多いので、人間と同じものをペットに与えたり、ペット用のおやつを必要以上に与え過ぎて、皮膚や消化器のアレルギー疾患をおこす例がとても多いと思います。
飼い主さんへのアドバイスはありますか?
- 黒木先生 ー
飼い主さんには、大切な家族を守る為に、日頃のペットの元気な状態をよく覚えていて欲しいです。そして、変調があった時に早めに病院に連れてきてください。
様子がいつもと違う事が早めにわかれば、病院に連れていくタイミングを逃さずにすみ、病気の早期発見につながります。
黒木 一成 先生 PROFILE
- 出身大学
- 麻布大学 獣医学部
- 代診時代-修業先
- 横浜市保田動物病院にて4年間勤務を経て、長者原動物病院に16年勤務中
- 休みの日の過ごし方
-
黒木先生 ー
なかなか1日のお休みを頂く事はないのですが、半日などの時間を利用して二人の子供とお出かけをする事が多いです。公園に遊びに行ったり、お買い物に行ったりします。
ドクターインタビューは、日々動物医療に立ち向かう獣医さんに焦点を当て、
その想いをインタビュー形式でご紹介するコーナーです。獣医さんの想い・取り組みを、飼い主さんへ向けて発信してみませんか?ドクターインタビューに関しましては、一度お問い合わせください。